ユニフォームの運用は購入とレンタルどっちがお得?会社の特性を理解して効率的な方法の選択を
会社を社会・地域に向けてアピールしたいとき、ユニフォームは「動く看板」として知名度アップの力になってくれます。また、従業員が仕事をする上で気持ちの切り替えや、プロ意識の芽生え、一体感の醸成などユニフォーム着用によってプラスの効果が得られます。
しかしユニフォーム着用には運用管理まで考えた検討が必要です。
購入にするか、レンタルにするかは、業種、入退職率、現在抱えている課題によって運用方法の向き不向きがあります。損をしない運用方法を見極め、ご自身の会社はどの運用方法が向いているのか、ぜひ参考にしてみてください。
ユニフォーム購入・レンタルの基本知識
ユニフォーム購入(制服購入)
になると一括でユニフォーム、制服を購入。都度発生する メンテナンス(修繕、クリーニングなどの管理費)、予備在庫の保管費用は会社負担となります。在庫管理も行わなければなりませんが、ユニフォームの所有権は会社となりますので、運用方法の自由度は高くなります。
一括購入なので、1回に支払う金額は大きいですが、入退職が少ない場合は少額で済む可能性があります。
ユニフォームレンタル(制服レンタル)
になると毎月定額で数年間の運用が必要です。メンテナンス(修繕、クリーニングなどの管理費)、予備在庫の保管費用もレンタル料金の中に含まれる場合がほとんどです。
在庫管理も不要ですが、ユニフォームの所有権はレンタル会社になりますので運用方法の自由度はあまりありません。
ユニフォーム購入のメリット、デメリット
メリット1 長期的な運用の場合のコスト削減
・社内で着回しが可能
・毎月費用が掛からない(メンテナンス費、修理費などは発生)
初回導入費は大きいものの、購入後は毎月の固定費用が発生しません。ユニフォームの損傷が少なくサイズも着回しが利くようであれば、譲渡していくことが出来るので経済的と言えます。
メリット2 所有権は自社なので融通が利く
・気に入ったユニフォームを購入できる
・契約の縛りがないため制服のリニューアル、変更などが容易
ネット通販やカタログを比較しながら、ユニフォームの組み合わせや色を自由に選び、気に入ったものを購入することが出来ます。
デメリット1 1回の購入のコストが高額になる場合がある
初回購入時は勿論ですが、ユニフォームのリニューアル、新入社員、劣化による交換のタイミングが重なった場合などの購入時に高額になる可能性があります。
デメリット2 修理やメンテナンス費用は自己負担
従業員が自ら修理となると技術的に差があったり、修理工場に持ち込みになると金額が高くなったりと費用がかかります。また、経年劣化によるユニフォーム交換の際にも費用が発生します。
デメリット3 管理に手間がかかる
使用しないユニフォームの保管場所や従業員の貸与枚数管理などの問題があります。従業員の退職時に返却がされないと会社の損失です。現在着用している制服がメーカーで廃盤になった場合は、自分で代替品を探さなければならない場合があります。
ユニフォームレンタルのメリット、デメリット
レンタル費用は、初回導入費+予備在庫費+管理費 を契約月数で割り、更にそれを契約人数で割ると
1ヵ月1人当たりのレンタル料金
が算出されます。
初回導入費 :初回導入分のユニフォーム代金。
予備在庫費 :制服の交換・追加に対応する為の在庫限の予備在庫。
管理費 :ユニフォームにかかる倉庫費・発送費・分割金利・制服メンテナンス費(クリーニング込)等の諸経費。
契約月数 :通常契約期間は2年(24ヶ月)~5年(60ヶ月)。
メリット1 月間のコスト削減
・初期費用が不要
・月々が定額料金のため負担を軽減
・必要経費が明確になる
・無駄な追加費用が発生しない
必要数だけ貸与するので無駄なレンタル費や在庫費用が発生しません。
メリット2 管理業務の軽減
・在庫管理
・入退社の準備や整理
・補修メンテナンスが無償
・サイズ交換、消耗交換が無償
上記のような管理業務をすべてレンタル業者が代行するので、これまで管理業務に充てていた時間を別の業務で使うことが可能です。
メリット3 衛生面でも安心
・常に清潔なユニフォームで企業のイメージアップにつながる
通常レンタルユニフォームは、契約内容にもよりますが、クリーニング工場で洗ってから保管しますので、次に使用する方も気持ち良く利用していただけます。
デメリット1 最終的なコストが高くなる可能性がある
メリット1で月間コストが削減できると説明しましたが、入退社が少ない職場で、消耗が少ないユニフォーム、制服の場合は、予備在庫費や管理費がかからないことが多いので一括購入の方がトータルコストが安くなる可能性があります。
デメリット2 解約には違約金が発生する
契約書に記載された契約期間の満了前に解約やユニフォームのデザイン変更はできません。その場合には解約違約金や未償却費の請求が発生します。最近では3年契約を採用しているレンタル業者が多いですが、状況によって2年~5年の契約期間の幅が一般的です。
トラブルとして多いのが「契約期間の満了を迎えても期間中に投入された新品ユニフォームの代金の償却が終わっていない為、解約金が請求される」という事例です。こういったことにならない為に、契約時には確認をしたほうがいいでしょう。
デメリット3 紛失した場合は商品代金を弁償
ユニフォームの所有権はレンタル会社にあり、お客様はユニフォームを貸与されている状態です。もし退社された方の返却ユニフォームを紛失してしまった場合には弁償する必要があります。
こちらも、レンタル会社によって弁償の料金設定が異なるので契約時に確認しましょう。
どちらがお得かはしっかりと見極めを
企業でユニフォームを導入する際のレンタル、購入それぞれのメリット・デメリットを紹介しました。ただし、企業によって入退職の頻度や従業員数は異なるため、どちらが最適なのかは一概には言えません。 ユニフォーム販売会社にカタログの請求や相談などを行い、自社に合っているかを総合的に確認、検討したうえで最適な方法を選択しましょう。