熱中症対策の新定番!いま空調ウエアが支持される理由とは? | 作業着コラム
気温の上昇で熱中症による救急搬送や死亡者が増えている傾向にあります。
夏の現場で最大の難敵とされている猛暑。炎天下の屋外だけでなく、工場内などの高温環境や空調設備のない屋内での作業効率の低下、熱中症予防などの安全対策が課題となっています。そのような環境でも企業には従業員の命を守る責任があります。
●空調ウエアをご存知ですか?
人間には、暑くなると汗をかいて体温を下げようとする機能が備わっています。
この性能を活かして、「未来の服」として開発された、ファン付き作業着「空調ウエア」です。
「空調ウエア」とは服に付いた小型ファンで、服の中に外気を取り込み、体の表面に大量の風を流すことにより、汗を気化させて、涼しさを体感できます。
工場や屋外作業などエアコンの使用できないような環境でも、快適に過ごせる様になり、汗をかくほど涼しくなる!という事です。
消費エネルギーもエアコン等に比べ格段にエコであると言え、環境にも配慮・アピールできます。
※厚生労働省 平成29年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」より
・現状、全国的に平均気温が高まっている中で、企業の熱中症対策への意識が高まっており、着実に需要拡大が見込まれているのが「空調ウエア」です。
身体を動かす仕事をしている人にとって、作業中の快適さは重要な要素でもあり、特に汗を大量にかく炎天下で作業する場合、熱中症のリスクも抱えるため体調には十分に配慮しなくてはなりません。
そこで、夏でも涼しく作業ができると好評の「空調ウエア」が猛暑対策として注目されています。
空調ウエアはバリエーションが豊富で、様々なワークシーンに対応しています。
現状では土木、建設業の需要が多いが物流関係や製造業、サービ業など、様々な用途に合わせた商品が展開されています。
また、高所作業の必需品・安全帯を装着しやすいフルハーネス対応や、防炎素材を使用し火気を扱う現場にも対応したもの、視認性が高い高視認性作業服まで、幅広いラインナップです。今後はイベントスタッフやスポーツなどの分野へも広がる可能性が高いと思われます。
●フルハーネス義務化
・2019年2月に労働安全衛生法が改正されました。
厚生労働省より発表された「平成29年度労働災害統計」によると墜落、転落による死傷災害は年間約2万件との事です。これは一日あたり50人もの作業者が墜落、転落により被災している事になります。
こうした背景を受けて法律全体の見直し、義務化が実施されました。
フルハーネスは労働災害を予防する物として義務化されていますが、従業員の体調管理や熱中症対策は対応が遅れています。
そこで空調ウエアの出番です!
なぜならば、高所作業を伴う現場には当然、空調設備や熱中症対策が揃っていません。
その様な現場では意識が朦朧とし事故に繋がった事例も多くあります。
空調ウエアを着用することにより未然に防ぐ事ができる可能性があります。
今では企業様からの問い合わせの中で一番多く相談いただく業種としては、フルハーネスの着用が義務化されている建設業が中心です。
そのフルハーネス対応商品も続々と登場しております。
是非、空調ウエアという風を吹き込んでみてはいかがでしょうか?