Case Study
新ユニフォームは若手社員の意見と社長の思いを融合させたデザイン【株式会社シンコーハイウェイサービス様】
株式会社シンコーハイウェイサービス 様
1994年、東京都八王子市で交通規制に特化した警備会社として設立したシンコーハイウェイサービス様。警備業界としては前例がない高速道路の交通規制業務に進出し2000年には首都高速での業務を本格的に開始されています。社員が若々しく働ける会社という方針の下で、内勤用ユニフォームのリニューアルをどのように進めていったかなど、総務人事部のご担当者様、ご担当者様上席のお二人にお話を伺いました。
「変えない?」の一声から制服リニューアルがスタート
今回のリニューアル担当になった際にはどのように思われましたか?
ご担当者様 :
入社1年目に(制服の)発注担当になりました。来期の発注時期が近づいてきて社長に確認したところ、「変えない?」の一声で制服のリニューアルが決定しました。これまでも何年かに一度変更していましたが、以前は総務部長や上層部で決めていたので、今回は私が担当することになり驚きました。社員が若々しく働ける会社にしたいという方針で若手の意見を取り上げることになったのです。プロジェクトは一筋縄ではいかないであろうと思い、不安でいっぱいでした。
若手社員からは旧ユニフォームに不満も
これまでの制服は、御社のものだと一目でわかるデザインでしたよね。
ご担当者様 :
以前の制服は、着たまま電車には乗れない・色が強いなど不満も聞かれました。袖に大きく入った「SINCO」のロゴマークはよく目立ち、かなりインパクトがありました。リニューアルにあたり、若手は洋服のようなスタイリッシュでかっこいいものを希望していましたが、上層部が求めているのは会社らしさがすぐに伝わる制服。双方の意見にはギャップがありました。
社長に見せることを想定した資料(提案書)の準備は入念に
検討のプロセスや期間を教えてください。
ご担当者様 :
1年以上かかったと思います。(ダイイチからの)提案資料を上司に見せ、意見を聞きました。最後に社長に見せることを想定してポイントをまとめ、話す順番を検討。修正可能な箇所を確認したり(同業)他社と被らないよう色変更をお願いするなど、事前準備に時間をかけました。結果的に日数がかかり、既製品も検討しましたが、最終的にオリジナルデザインになりました。
上司の的確な判断、支えてくれる先輩が頼りに
進めていく中でどなたに相談されましたか?
ご担当者様 :
上司にはデザイン画ができるたびに相談をしました。デザイン画を見せるとまず始めに良い点を褒めていただき、その後に改善点や考えをおっしゃってくださる上司の配慮と的確な判断があったおかげで大きな問題なく進められました。
また、いつも先輩が側にいてくださったので安心感があり、困ったときは相談しアドバイスをいただきました。その上でユニフォームに関するより細かな疑問点は社長に見せる前にダイイチさんに確認をして進めていきました。
ダイイチ担当者 :
とてもスムーズに進められました。振り返ると1年以上検討していましたが、長く検討している感じはありませんでした。社長にお見せする前の念入りな準備が良かったのですね。こちらのほうが、ご担当のお二人に助けていただいたのだと思います。
小さいけれど存在感のあるピスネームがおしゃれな印象に
具体的なデザインイメージはありましたか?
ご担当者様 :
洋服のようなかっこいいデザインいう漠然としたイメージだけで、具体的なイメージはありませんでした。ダイイチさんから提案していただいたデザイン画の検討を重ねていく中で徐々にイメージが出来上がっていきました。
一般アパレルのデザインテイストを取り入れたそうですね。
ご担当者様 :
従来のデザインとは違っておしゃれな印象になったと思います。小さいけれど存在感のあるピスネームと、社名の由来となったメッセージを記した織ネームがさりげなく配されており、シンコーらしさの取り入れ方も今までの制服とは違っていました。
ダイイチ担当者 :
一般アパレルのテイストを取り入れるため、ハイブランド出身のデザイナーを起用しました。さらに社内の企画チームが、ユニフォームの機能性や耐久性を付加するためのフォローも行い、生地の選定から縫製仕様などの設計まで多岐に渡って併走していきました。
一般アパレルでよく用いるピスネームはこれまでも(他の案件で)提案はしてきましたが、採用はあまりありませんでした。今回は上手く取り入れられたと思います。
社長のご意見はいかがでしたか?
ご担当者様 :
最後に社長の意見で胸にコーポレートカラーのラインを入れました。シンコーらしさが出て、皆が満足できるユニフォームに仕上がったと思います。
特に気に入っている点はありますか?
ご担当者様 :
腰ポケットです。手を入れるところが2か所あって、手帳も入るよう大きめに仕上げました。
ダイイチ営業担当:
腰ポケット口を2か所にしたのは確かご担当者様の意見でしたよね。デザイン画の段階では1か所しかありませんでしたから。
他社は検討されましたか?
ご担当者様 :
当初、他社にもお声がけし、提案をお願いしました。検討を進める中でデザインや対応力が良く、費用面も問題なかったのでダイイチさん1社に絞って進めることになりました。
「外出時に着用できる」と、社員の評判も上々
社員の皆さんのご意見はいかがでしたか?
ご担当者様 :
製作中、本社にいる社員に意見を聞きましたが、私たちとほとんど同じでした。男性はブルー系、女性はネイビー系と好みは違いましたが、私服に合わせやすいネイビー系をベースにしました。スカートとの組み合わせも想定したデザインです。
着用を開始してからの評判も良いです。外出時や通勤に着ている社員もいますが、社名ロゴがさりげないので、背中に入っていることを後で知った人もいるようです(笑)。
レスポンスの正確さがダイイチさんの良さ
ダイイチの担当者の印象はいかがですか?
ご担当者様 :
レスポンスが早く、正確です。提案に柔軟性があり、こちらから曖昧な意見を伝えた場合は、幅広くご提案をいただきました。また(リニューアル期間中)営業担当の方が変わらなかったことも良かったです。こちらも納品に至るまで担当が変わらず一緒にやり遂げることができました。
ダイイチを知ったきっかけは何ですか?
ご担当者様 :
元々、カタログをお持ちいただくなど定期的に訪問がありました。ダイイチさんが訪問された際、私がたまたま受付対応をしており、ちょうど同じ時期に制服リニューアルの話が出ていましたので、相談してみようということになったと記憶しています。
ダイイチ担当者 :
引継ぎ業務の一環で飛び込みでご挨拶に伺い、タイミングに恵まれました。
素直に希望を伝えてみることが第一歩
今後リニューアルを考えていらっしゃる方にアドバイスをお願いします。
ご担当者様 :
できるかできないかは置いておいて、思いついたことや希望はまず担当の方に言ってみることをおすすめします。何をしたら単価が上がるかなどはこちらにはわからないですが、専門の方がカタチにして返してくれますので。その業者さんがどこまでできるのか聞いて知ることが大切です。
心のこもった言葉が原動力に
今回のリニューアルを振り返って
ダイイチ担当者 :
シンコーハイウェイサービス様には大変お世話になりました。ご担当者様が実際に会ったメンバーはもちろん、弊社のバックヤードのメンバーや工場のスタッフのことまで気にかけてくださいました。中々できることではないと思います。「工場の皆様にも感謝している、頑張っていただいている」という言葉をいただき、一同、モチベーションが上がったのを記憶しています。ご担当者様の仕事に対する姿勢が関わるすべての人を動かしていった結果、皆様にご満足いただけるリニューアルになったのだと思います。
株式会社 シンコーハイウェイサービス様