かっこいい作業着を求める声が急増!従業員が着たくなる作業着とは?
はじめに
ダサい、かっこ悪いという、作業着のイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。目立つ色合い、大きく配した社名など視認性を重要視する事も大きな特徴の一つでした。働きやすく、従業員が着たいと思う作業着はどのような作業着なのでしょうか?
実際に新しいユニフォームの採用に関わった企業の制服担当の方に聞いたところ、作業着らしくないかっこいい作業着を求める声が多いそうです。
ここ数年の作業着の位置付けの変化
象徴としての作業着からファッションとしての作業着に
これまで作業着のデザインを選ぶポイントの一つとして、企業の特徴が一目でわかる視認性でした。しかし、ファッションのカジュアル化が進む中、若い年齢層を中心に見た目の良さを重視する着用者が増えています。ファッションアイテムとしてのデニムを作業着として改良したことも影響していると思われます。
このようにファッションの要素を加えた作業着は作業現場で個人事業主の方を中心に着用され始めると瞬く間に広がりました。ワークショップやユニフォームに特化したECサイトの増加もこの傾向を後押ししています。結果、着用者の存在をわかりやすくするためだけのウエアから見た目の印象も重視する衣服に進化しています。
「かっこいい」作業着の特徴
実際にかっこいい作業着とはどのようなものなのでしょうか。以下4点のカジュアルウエアの要素が考えられます。
➀素材
ストレッチ素材やデニム調などのファッションアイテム
➁色
ユニフォームによくある視認性の高い鮮やかな色ではなく、一般衣料に近い色
例:カーキやベージュなどの主張しすぎない色
➂シルエット
ストレッチ素材を使用することで可能となったすっきりとしたスリムなシルエット
➃コーディネート
私服との組み合わせがしやすいようなデザイン(配色ではなく単色)やベーシックな色合い
事例(デニム調の作業着)
株式会社ひかり建設様
https://www.un-daiichi.co.jp/casestudy/1267/
モチベーションのアップとイメージ向上
モデルチェンジの検討を始めるきっかけ
作業服を着用する仕事は様々ですが、体に負担がかかる仕事も多く、そのイメージから建設業や製造業の現場では人材確保が大きな課題です。着用する衣服がカッコよくてすっきり見えると気持ちも切り替わり、モチベーションが上がる要素の一つになります。企業側も人材確保や企業イメージ向上を目的として、作業着のモデルチェンジの検討を始めるケースも多くあります。
従業員の満足度を上げるユニフォーム選定
「かっこいい」作業着とは具体的にどのようなものなのでしょうか。かっこいいという曖昧なイメージはそれを受ける個人によっても異なります。これを具現化するにはより多くの商品を見て、従業員がかっこいいと思える具体的なデザインを知ることから始めるのがよいでしょう。
また、選定には従業員の意見の取り入れ方も重要です。若手社員、年配社員、男性、女性といったように様々な年齢層や属性のメンバーに参加してもらい意見を聞きましょう。多くの従業員を参画させることで満足度が上がりますし、会社のブランディングに携わっているという意識も生まれます。
新しいユニフォームの選定例
ある企業ではユニフォームをリニューアルする際に従業員を対象にアンケートを実施したそうです。回答の中には顕在化していなかった不満が出てきました。新入社員からは「どうしても着なくてはいけないのか」の声もあったほどです。
結果、「若い人がきたくなるようなかっこいい作業着」、「制服に見えないデザイン」、「女性でも着たくなるような制服」など様々な意見が持ち上がりました。
また、試着会などのイベントも行うことで従業員が新しいユニフォームに興味を持つきっかけになった事例などもあります。想定よりも多く従業員が参加者し、ユニフォームへの関心の高さを知るきっかけとなりました。
事例(シルエットがすっきりしていてかっこいいユニフォーム)
株式会社神奈川ナブコ様
https://www.un-daiichi.co.jp/casestudy/1273/
まとめ
ダサい、かっこ悪いというのが、作業着制服のこれまでの印象。しかし、専門性が高く、技術を持って働く人を着る衣服も合わせて素敵に見せたいものです。これまで視認性を優先させていた企業は「かっこいい作業着」「見た目の良さ」にも目を向け、従業員が着たくなる作業着制服を知ることから始めましょう。そのためには、従業員の意見を聞き、今の制服の改善点を明確にして、実際に選定に関わってもらうこと。このような選定方法が参画意識を高め、従業員の満足につながっていくのではないでしょうか。
ライター 井上 祥子