工場に適した作業着を選ぶポイント!業務別での選定方法も解説
工場・製造業に適した作業着を選ぶポイント
作業着といっても、数多くの種類があるため、何を基準にして自社の作業着を選べば良いのか、悩む担当者も多いです。
まず初めに、工場や製造業に適した作業着を選ぶポイントを見ていきましょう。
製造現場の職種に適した作業着を選ぶ
工場等の製造現場で重要なのは、各職種や業務ごとに求められる安全基準を満たすことです。
例えば、機械や製品に悪影響を与えないためには、帯電防止加工が施された素材を使用することが推奨されます。同様に、静電気が発生しやすい場所でも、帯電防止加工の作業着を着用することが必要です。
また、「溶接、溶断、研磨、ハンダ付け」など、専用の工具を使用した作業や、グラインダーなどの切断作業は、火気使用作業と呼ばれます。火気使用作業など、火花が発生する環境ではポリエステル素材は溶けやすく穴が開く恐れがあるため、耐熱性に優れた綿素材の作業着や防炎性の高い素材を選ぶことが必要です。
動きやすさと耐久性を兼ね備えた作業着を選ぶ
工場などの製造現場では長時間の作業が伴うため、動きやすい作業着が好ましいです。特に、腕や膝周りの可動域の広さは、動きやすさに直結するためチェックしましょう。
また、ポケットの場所や数、ベルトの位置なども確認すべきポイントとなります。ボルトや金具の収納など、作業効率の良し悪しに関係するため、確認しておきましょう。実際に工場で作業している従業員に、事前質問することもおすすめです。
一方で、動きやすさは必要ですが、危険な工具や設備を扱う現場では、肌の露出は避けましょう。半袖の場合、怪我につながるケースも少なくありません。長袖の作業着を着用するなど、怪我のリスクを軽減し、安全を確保した作業着を選ぶことが重要です。
工場の種類を確認する
前章では、作業着を選ぶポイントを簡単に紹介しました。しかし、工場の種類によって作業環境や作業内容が異なるため、必要な作業着の仕様や機能性も大きく変わります。ここでは、代表的な工場の種類ごとに、どのような作業着が適しているかについて詳しく説明します。
製造工場
製造工場では、さまざまな機械を使用して製品を製造します。そのため、作業中に静電気が発生する可能性が高く、帯電防止加工を施した作業着が必須です。静電気による火花が発生すると、製品や設備に損傷を与えたり、火災のリスクが生じることがあります。したがって、帯電防止加工が施された素材の作業着が推奨されます。
作業着には含まれませんが、安全靴の着用も必須でしょう。機械や重い部品を扱う現場では、落下物による怪我を防ぐために、安全靴にはつま先保護が必要です。滑りやすい床でも作業を行うことがあるため、滑り止めの加工がされた安全靴を選ぶことがポイントです。
自動車工場
製造工場と重複する部分もありますが、自動車工場では、大型の機械や車両の部品を取り扱うため、安全面に特化した作業着が求められます。特に、丈夫な綿素材の作業着が標準とされており、機械や部品と頻繁に接触する場面でも破損しにくい素材が選ばれます。
そのため、綿素材などは天然繊維で肌触りや着心地が良いため、長時間の作業でも快適な着用感を維持できるためおすすめです。表面がポリエステルで裏側の肌にあたる側が綿の二重構造の素材は人気が高いです。
また、自動車工場にふさわしい作業着は、車を傷つけない為に、金具などの突起物が無い仕様の作業着を選ぶことも必要です。事故を起こさないために、露出のないシンプルなデザインを選びましょう。
溶接工場
こちらも前章で解説した内容と少し重複しますが、溶接工場では、作業中に火花が飛び散ることが多いため、耐熱性や耐火性に優れた素材を選びましょう。ベストは、難燃性の特徴を備えた綿100%作業着がおすすめです。
補足にはなりますが、溶接工場では粉塵や有害なガスが発生する可能性があるため、作業内容によっては、呼吸保護具も必要になることもあります。
作業着の機能面とファッション性を両立させる
次に、機能面とファッション性について簡単に説明していきます。
夏場や冬場の工場に適した作業着
工場での作業着選びは、季節ごとに異なる機能を考慮しましょう。業務内容で変わりますが、以下の素材がおすすめです。
夏場:通気性や速乾性が高いポリエステルなどの素材
冬場:吸湿発熱素材など、体からでる湿気を吸収して発熱放湿する、ムレにくく暖かい素材
ファッション性の高い作業着で従業員満足度を向上
作業着を導入する際は、機能性やデザイン性を考慮することも重要ですが、同時にファッション性も担保することがポイントです。
従業員が喜んで着用できるおしゃれな作業着を提供することで、仕事のパフォーマンスが高くなり、自然と企業全体のブランディングや従業員の定着率向上にも繋がります。
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【業界別事例】ダイイチが提供する工場に適した作業着
製造業向けの作業着
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【製造業の事例】日神機工株式会社様
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食品業界向けの作業着
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「工場で着用する作業着」でよくある質問への回答
工場で作業着を着る理由は何ですか?義務?
作業着を着る理由は主に「安全確保」「品質維持」「衛生管理」にあります。特に、作業着は機械に巻き込まれないように設計されていることが多く、労働安全衛生規則に基づいて義務化されています。
作業着の着用は、製品の品質や事故を防ぐためだけでなく、食品工場などでは衛生面を確保するためにも重要です。
作業着の寿命はどのくらい?劣化を防ぐ方法は?
作業着の寿命は、使用頻度や作業環境によりますが、一般的には年に1~2回ほど従業員に支給するのが好ましいでしょう。また劣化を防ぐためには、適切な方法で洗濯することもポイントです。
例えば、素材によっては高温で洗濯すると縮みや色落ちの恐れがあるため、低温で洗うことが推奨されます。また、化学薬品を扱う作業着は、交差汚染を防ぐために他の衣類とは分けて洗うことが望ましいです。
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工場の作業着はダイイチへ
ダイイチでは、作業着のカタログを用意しています。カタログでは、作業着のデザインや安全基準を満たす商品を紹介していますので、ぜひダウンロードしてご覧ください。
【作業着全般のカタログ】
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