Case Study
あいまいだったイメージをかたちにすることができた新ユニフォーム【東急不動産株式会社様】
東急不動産株式会社 様 / 株式会社東急コミュニティー 様
南平台にある渋谷ソラスタ(以下、SHIBUYA SOLASTA)は、今年の3月29日に完工したオフィスビルです。地下1階、地上21階建てで、屋上にはスカイラウンジとスカイテラスを設置。
光と緑が同居するオフィススペースとなっています。
今回はSHIBUYA SOLASTAの二階エントランスホールにある受付用制服を弊社に依頼。
制服発注に至るまでの経緯や、制服へのこだわりを事業主の東急不動産株式会社 岡様と、受付スタッフの派遣代行等を行っている株式会社東急コミュニティー 渡辺様にお伺いしました。
(上段写真左端は弊社営業担当 中野)
渋谷の軽やかさをイメージした制服に
SHIBUYA SOLASTAのコンセプトについて教えてください。
岡様 :
SHIBUYA SOLASTAは、「空を間近に感じる豊かな緑と、陽光に包まれたワークプレイス」というコンセプトのもとで造られました。3面採光にしたテラスや、二層吹き抜けのエントランスなど、多くのビジネスパーソンが快適に仕事ができる環境になっています。
建物も印象的ですが、SHIBUYA SOLASTAという名前もインパクトがありますね。
岡様 :
SHIBUYA SOLASTA という名称は、「SOLA(空)」、「SOLAR(太陽)」、「STAGE(ステージ)」の三つを組み合わせたものです。
空の広さを感じさせるスカイテラス、エントランスから屋上まで立体的に繋がる緑、豊かな陽射しをふんだんに取り入れた空間など、伸びやかさを随所に感じさせるこの場所に、ぴったりな名前だと思っています。
こうした明るく開放感のある場所で使われる制服は、渋谷という軽やかな街をイメージしたものにしたいと考えました。
ところが、制服のデザインを考え始めた時はまだ建物が完成していない状態。
あるのは設計図(パース)だけでした。制服に軽やかさは取り入れたい、でも、どういうデザインや色ならばマッチするのか、建物が完成していないからなかなかイメージが固まらない……。
そうした中で手探りで制服を考えるしかなくて、デザイン案をまとめるのにかなり時間がかかってしまいました。
弊社営業担当の中野とのやりとりは、スムーズに進みましたか?
岡様 :
はい。むしろ、営業担当の中野さんのおかげで大きなトラブルもなく進めることができました。打ち合わせは2018年10月頃から始まったのですが、最初は華やかな制服がいいかな、と思っていたんです。でも、中野さんに「制服のイメージを固めるために、デザイン、素材、カラーなど、さまざまなバリエーションを用意して欲しい」とお願いして一緒にサンプルを見ていくうちに、今のような落ち着いたデザインが良いと気付くことができました。
実は今回の制服を正式に発注する前に、社内の女性スタッフに制服のサンプルを着てもらい、小さなファッションショーを行ったんです。最終的にみんなの意見を取り入れて動きやすいニット素材を採用しましたが、ホームクリーニングができることや、細菌の増殖を抑えて抗菌・消臭・防汚・抗ウイルス効果が期待できるTioTio加工があることも、毎日使う側としては魅力的に映りました。デザインだけでなくイージーケアができる素材を選べたのも、ダイイチさんがさまざまなバリエーションを用意してくれたからだと思っています。機能面も充実し、清潔感溢れる制服を導入することができました。
ダイイチのいいところは、何度も話を聞いてくれること
渡辺さんはこちらに受付派遣を行っているそうですが、完成した制服をご覧になっていかがですか?
渡辺様 :
SHIBUYA SOLASTAの名にふさわしい制服だと思っています。名前から連想される伸びやかさがありますよね。時間が経つにつれて「制服がこの場所にどんどん馴染んできているな」という感覚が強くなり、愛着も増してきます。 この建物では各フロアを訪ねる時、受付の奥にあるエレベーターを使わなくてはなりません。そのため、受付が人の目に触れることが必然的に多くなります。その点では制服が、SHIBUYA SOLASTAのイメージを形成する上で大きな役割を担っていると言えますね。カジュアルすぎず、かしこまりすぎていない今の制服は、場の雰囲気を損なわず、むしろプラスに作用していると思います。
受付のお二人が胸に付けている「SHIBUYA SOLASTA」のバッチにも、制服はよくあっていますよね。
渡辺様 :
実はあのバッチは廃材を使って作られたものなんです。制服の落ち着いた紺色と、ウッドテイストの優しいバッチ、そして、空をイメージしたスカーフの三つの相性がとてもいいので、見ているだけでホッとします。
ダイイチさんには制服に使うジャケットとワンピースだけでなく、スカーフの発注もお願いしました。壮大で澄み渡った空をイメージしたスカーフには上品な色やデザインが使われているので、スタイリッシュな感じがします。先ほど岡さんが「担当の中野さんのおかげで制服のイメージが固まった」とお話されていましたが、まさにその通りだと思います。自由すぎず、固すぎず……という微妙なラインは、何度もやりとりを重ねないと分かりません。ほぼ毎日のように中野さんがコンタクトを取ってくれたから、感覚的なところもきちんと伝わったのかなと思います。
良き“伴走者”として、一緒に歩みを進めて欲しい
これから弊社に期待することはありますか?
岡様 :
「ここをこうして欲しい」というよりも、むしろこのままの関係を続けられればと思っています。僕たちは建物を造る時、空間に対して何かしらの“思い”を込めます。ダイイチさんはそうした僕たちの気持ちをくんでくれる、まさによき“伴走者”。こちらがあいまいなイメージしか伝えられない時も、たくさんのバリエーションの中からうまく素材や色などをピックアップしてくれます。だからこそ、ゼロベースで検討をはじめても、満足のいく制服に決定することができます。
実は以前にも、当社からダイイチさんに東急プラザ銀座と日比谷パークフロントで使われるビルメンテナンス用のユニフォームをお願いしたことがあります。その時もふわっとしたイメージしか伝えられなかったのですが、こちらの意向をくみ取って想像以上の提案をしてくれました。そういう経緯があったので、今回のSHIBUYA SOLASTAの制服を依頼する時も「ここなら安心してお任せできる」という、確信がありました。
SHIBUYA SOLASTAのみならず他の商業施設で使われるユニフォーム作りにも貢献できたことが、弊社としては嬉しいです。
岡様 :
現在、SHIBUYA SOLASTAには16のフロアがありますが、そのうちスーツを着用しているのはワンフロアのみ。自由な働き方をしている会社が多いこと、そして、人々が行き交う軽やかな場所に立地していること。この二つを見事に表現できたので、場の雰囲気と調和した制服を導入ことができました。 建物にせよ、制服にせよ、何かを生み出すことは並大抵のことではありません。感覚的なところは人それぞれで違いますし、オリジナルのデザインともなればなおさらです。お互いに意見を出し合って、答えのない問いに“答え”を出していくという点では、ダイイチさんにいつも感謝しています。