コラム

食品工場のユニフォームを機能性と衛生面の両立させるためのポイントを解説

はじめに

食品工場のユニフォームは、衛生面の確保を目的としたインナーネットが付いている仕様などで、動きづらくなっていることがあります。
安全や品質は重要ですが、それにこだわり過ぎるばかり、作業スタッフがストレスを感じてしまい却って製造ラインの作業効率低下を招いてしまいがちです。
製造業の食品工場において、機能性と衛生面を両立させて効率的なの特徴などを解説していきます。

製造業の食品工場のユニフォームで気を付けるポイント

食品工場の作業者は、事業者の衛生管理方法によっては、体の大部分を<strong>ユニフォーム</strong>が覆っています。
制服で気を付ける3つのポイントをみていきましょう。

①白衣・作業着

食品工場用の白衣・作業着は上下ワンセットが基本です。
汚れが目立ち、クリーニングでも落ちやすい素材がベストといえます。
ファスナーをしっかりと上げて首元を隠し、インナーはズボンに入れて体毛が混入しないようにしますので、こちらも作業環境によっては体感温度が上昇したままになりがちです。
汗をかきやすい職場の場合は作業効率も悪くなり、熱中症の危険もあります。
吸汗速乾性で通気性に優れた作業着がおすすめといえるでしょう。
カラーは汚れが目立ちやすい白がおすすめです。
異物混入や衛生面での意識を高めるためにも白というカラーは心理的にも有効で、製造ラインだけでなく、事務職や管理者でも同じことがいえます。
組織全体で衛生面の意識を高めることが重要です。

②帽子

作業帽子は髪の毛の混入を防ぎます。
頭髪はどれだけ気を付けても混入しやすいものであり、髪の毛は長さに関わらず落ちやすいものです。
頭髪全体をすっぽり収めるタイプが効果的ですが、作業しているエリアによっては体感温度が高くなって暑くて苦しいときがあります。
製造ラインでは暑くなってくると、どうしても帽子を少しずらして作業したくなるものです。
作業エリアに入るときはクリーンルームで作業着に付着した髪の毛を吹き払うことが可能ですが、作業中に少しずらすことまでは防げません。
頭にぴったり収まった作業帽子は額がかゆくなる人もいます。
帽子の隙間を空けて風を送り込むことでスッキリすることもあるでしょう。
どれだけ衛生面で注意喚起しても、無意識の内に作業帽子を触ることを防ぐのは無理があります。
体毛などの異物混入が大きな品質問題になることを注意喚起しても、精神論では限界があります。
髪の毛を隠しながら通気性にも優れている素材に変更するなど、ハード面での改善が必要といえるでしょう。

③マスク

会話やくしゃみなどによる飛沫を防ぐのがマスクです。
食品工場では必須品のマスクですが、こちらも作業環境によっては暑さを感じてしまいます。
また、長時間マスクをつけて作業するので、耳にかけるひもが痛くなってしまう場合もあるでしょう。
耳が痛いままだと作業効率が悪くなるので、耳に装着するのにソフトな素材のひもを選択することも重要です。
オーダーメイドのユニフォーム製作を扱っている業者の場合、作業環境にも適した効率的なマスクを扱っている場合がありますので、セットで発注すると便利といえます。

食品工場の服装を選定するポイント

食品工場の服装を選定するポイントをみていきましょう。

①機能性を重視

食品工場では衛生面が何よりも大事な要素ですが、それにこだわるあまり、作業者が動きづらいと生産性が落ちてしまいます。
また、工場内の空調が効いていても作業環境によっては体感温度が異なる場合もあります。
衛生面はもちろんのこと、動きやすくて通気性もある機能性を重視した制服が現場にも重宝されます。
作業者が熱中症などのリスクもなく、不快に感じない通気性に優れた制服は作業者のモチベーションを向上される効果が見込めます。

②異物混入を防ぐ

食品工場では製造ラインで異物混入につながる要素は省かなければなりません。
頭髪など直接混入するケースもあれば、ボタンなどパーツが混入する恐れも懸念されます。
特にボタンはクリーニングの多用や普段の着替えでも引っ張って外れやすくなることもあります。
完全に異物混入を防ぐためには、ファスナータイプへのユニフォームに変更する必要があるでしょう。
また、ポケットがあれば便利ですが、その分だけ異物混入のリスクも高まります。
たとえ混入しなくてもボールペンなどをレーン上に落としてしまう可能性があり、すぐに拾ったとしても衛生面では問題といえます。
さらに、ポケットがないと職場へのスマホの持ち込みを防ぐこともできます。
ベルトもパーツが破損して金属片が混入する恐れがあります。
ウエストはゴムで調整するズボンに変更するようにしましょう。

③静電気を防ぐ

衣服の素材は静電気が起こりやすいものです。
インナーを自由にしているケースなど、素材同士がこすれると静電気が発生しやすくなります。
静電気は微量のほこりやゴミ、髪の毛などが付着して異物混入につながってしまいます。
帯電しづらい素材を選定するなど工夫が必要で、場合によっては静電気を起こしやすい組み合わせのインナーを使用禁止、もしくはインナーも支給するなど、工場内での対策が重要です。

まとめ

食品工場の制服は衛生面だけでなく、動きやすくて通気性のある機能性にも優れた素材・デザインが求められます。
市場に流通している作業着では満足できない場合やより効率性を上げたい場合、オーダーメイドのユニフォームで機能性と衛生面を両立させることがおすすめです。