企業制服作りで重要な「3つの視点」
企業ユニフォーム・制服は、その見た目によって従業員とお客様を区別する役割があります。
また、従業員が安全かつ快適に業務を行うために身に付けるものでもあります。ですが、ここまでなら単なる作業着。制服の役割はそれだけではありません。
忘れてはいけないのが、制服は顧客や社会に向けて会社のメッセージを発信するためのツールであるということです。明確にメッセージを発信することができれば、競合他社との差別化やブランディングにもつながっていきます。せっかく制服を導入・新調するのであれば、会社のブランド価値向上まで目指していきたいものです。
今回は、このようなユニフォーム・作業服・事務服を作るために重要な「3つの視点」についてご説明していきましょう。
理想の制服を作るために欠かせない3つの視点とは?
昔からユニフォーム・作業服・制服と言うと、「丈夫さ」や「汚れにくさ」など、どちらかと言うと機能面が優先されてきました。しかし、今の時代のユニフォームは機能に優れているだけでは不十分です。たとえば、時代遅れのデザインでは、見る人(お客様)に「垢抜けない」「野暮ったい」といった印象を与えてしまうこともあり、会社・店舗のイメージダウンにつながってしまいます。もちろん、そのような制服では着る人(従業員)のモチベーションも上がりませんし、求人が集まらないといったリスクもあるでしょう。
つまり、見る人(お客様)にとっても、着る人(従業員)にとっても魅力的でないユニフォームは、結果として、着せる人(会社)の課題を増やすことになってしまうのです。このような事態を避けるためには、「着る人(従業員)」「見る人(お客様)」「着せる人(会社)」の3つの視点を持って、バランスのいい制服・ユニフォームを目指すことが重要です。
ユニフォーム委員会を作ろう!
かつて会社の制服は、経営者や担当部署の裁量で決定され、実際に着用する従業員の意見が反映されることはほとんどありませんでした。しかし、着せる人(会社)の好みだけで作られた制服は、デザイン面でも実用面でも、着る人(従業員)から不満が出がちでした。同時に、見る人(お客様)の印象も、必ずしも良いものにはなりませんでした。
制服作りで無視されがちな着る人(従業員)の意見を反映させるためには、検討段階から従業員の意見をくみ上げるために「ユニフォーム委員会」を立ち上げるのがおすすめです。ユニフォーム委員会は、経営陣、担当部署、従業員から代表者を選び、新しい制服を検討するための組織です。違う立場の人たちが集まって活発に意見を交換することで、バランスをとりながら理想の制服を追求していくことができます。
まずは、経営陣が制服リニューアルの目的を示し、担当部署が予算を策定。その後、目指すべきユニフォーム像を明確にしたうえで、従業員とともに作り上げていくのがユニフォームを導入・刷新する際の理想的な進め方だと言えるでしょう。
まとめ
ユニフォーム委員会を設置し、制服の導入刷新に取り組むことでその後の満足度は大きく違います。まずは、広報、総務などと連携し企業姿勢をどのように表現するか?制服着用者の満足をどのようにしたら向上するか?など意見を交わすこと。そして、社外からの視点を考えていくことが、理想のユニフォーム作りの第一歩になるはずです。。