捨てられるはずのものに新たな価値を吹き込む「アップサイクルクリスマスツリー」プロジェクトに参加しました。
はじめに
~アップサイクルを通して、地球環境や多様性、日本の伝統を未来へつなぐプロジェクト~
株式会社ダイイチは、業界の垣根を超えた各社が連携し、従来のリサイクルの枠を超えた新たな取り組みを展開する一般社団法人アップサイクルに参画しています。
本来は捨てられるはずのものに新たなアイデアやデザインを加えてアップサイクルした「アップサイクルクリスマスツリー」プロジェクトに参加し、素材の提供、オーナメントの作製をおこないました。
プロジェクト概要
捨てられるはずだったものに新たな価値を吹き込んだアップサイクルツリー
~アップサイクルでつなげる未来~~
多種多様なアップサイクル活動をクリスマスツリーというカタチに集約し、その魅力と社会的意義を身近に感じてもらうため、「アップサイクルツリープロジェクト」がおこなわれました。
一般社団法人アップサイクルに参画する全国25の企業・団体・個人が制作に協力しています。
「アップサイクルでつなげる未来」をプロジェクトのコンセプトに、設置される各地域の文化や背景を活かして「海」「伝統」「多様性」「MOTTAINAI」 のテーマで飾られたオーナメントには、未来に向けたメッセージが込められています。
ツリーの高さは2~3メートル。幹は石垣島の廃棄漁網を使用し、枝葉の装飾には紙資源や間伐材をアップサイクルした和紙や、食品残渣で染色した”のこり染”の布地が用られています。
各地域のテーマに沿って制作されるオーナメントは、海洋プラスチック、縫製工場から出る残布や着物の端切れ、間伐材、コーヒーかす麹、和紙や、廃棄される水引・コックコートなど、多岐に渡る資源をアップサイクルしています。
また、伝統工芸や障がい者アート、学生ボランティアや地域の方々の協力も得て制作されています。
特設サイト:https://upcycle.or.jp/upcycled-tree-pj
資源をつなげ、未来を創る:アップサイクルで描くクリスマスツリーの物語
「美しい海を未来へ」 @石垣市役所(沖縄県)
海洋プラスチックをはじめとした資源を活用し、沖縄の美しい海とそこに生きる生物を表現したオーナメントを制作しました。
これらのオーナメントは、海の環境保護の重要性と私たちが未来へ繋げていくべき美しい自然へのメッセージを伝えます。
石垣島の海の景観や生態系を守り、失われないように私たちにできることを考え、行動することが求められています。
「ダイバーシティを未来へ」 @芦屋市役所内カフェ(兵庫県)
異なる背景を持つすべての人々が共に手を取り合い、様々な文化が共存する社会で未来を築いていくことの重要性を伝えるツリーです。
障がい者アートなどを通して、多様性を尊重し、互いに支え合いながら豊かな社会を目指すメッセージを表現しています。
「ニッポンの伝統を未来へ」 @金沢フォーラス(石川県)
金沢の加賀友禅をはじめとする伝統工芸・技術や伝統的な素材を用いたオーナメントを制作しました。
ニッポンの伝統技術と文化の魅力・素晴らしさを、価値を変えることなく後世に伝えていくことを目指しています。
「MOTTAINAIを未来へ」 @ネスカフェ原宿(東京)※オーナメントのみの展示
日本が世界に誇る”MOTTAINAI”の精神をもとに、コーヒーを通じて資源循環と廃棄物問題を考える作品展示を展示します。
限りある資源を大切にし、循環型社会への意識を高めるメッセージを発信します。
オーナメントは学生団体「Olly」の協力のもと制作され、次世代へのアップサイクル活動の認知向上にもつなげていきます。
製作したオーナメントの概要
廃棄予定のコックコート×障がい者アートでつくるオーナメント
私たちダイイチは廃棄予定のコックコートをご提供しました。
そのコックコートをキャンバスとして、特定非営利活動法人インクルーシヴ・ジャパンの利用者様に自由に絵を書いていただきました。
さまざまな形に生まれ変わったオーナメント
作品はそのまま展示したり、カットしてオーナメントを作製し、ツリーの装飾にしました。
また、同じく廃棄予定のコックコートを使用し、社内でミニチュアのコックコートにアップサイクル。
可愛らしいオーナメントに生まれ変わりました。
アップサイクルツリーが地域で育む持続可能なものづくり
展示後の一部のオーナメントは、アップサイクルや参画会員のECサイトで販売予定です。
また、「アップサイクルでつなげる未来」をコンセプトに、制作に携わった地域の子どもたちや障がい者就労の方々にも寄贈されます。
アップサイクル製品が、クリスマスツリー展示後に再度“ごみ”になってしまわないよう、季節や時を超えて親しまれるものづくりを目指しています。
この取り組みがきっかけとなり、他の地域にも広がり、地域に根付いたものづくりを今後も続けていきたいと考えています。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社ダイイチ デマンドセンター
柳下 石原
TEL:045-241-8937
mail:demand@un-daiichi.co.jp