コラム

2025年最新版|熱中症対策におすすめの作業着

2025年最新版|熱中症対策におすすめの作業着

近年、夏の暑さは一段と厳しくなっています。気象庁のデータによると、2024年の夏(6月~8月)の日本の平均気温は、1991年から2020年までの30年間の平均と比べて1.76℃高かったことが分かっています。2024年は、日本の気象観測が始まった1898年以降で最も高い水準であり、2023年と並ぶ記録的な暑さとなりました。

 

気温上昇のグラフ

https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/sum_jpn.html

 

 

平均気温の上昇に伴い、屋外での業務が多い現場では、社員の健康や生産性を守るため、従来よりも熱中症対策に注力する必要があります。

厚生労働省が定める「職場における熱中症予防基本対策要綱」でも、労働者の安全と健康を守る観点から、熱中症予防の重要性が強調されています。特に、工場や建設現場、トラック運転中など、暑さの影響を受けやすい環境では、熱中症対策が欠かせません。

 

本記事では、従業員の熱中症対策として「何に気を付けるべきか」「従業員にはどのように注意喚起すればよいのか」といった基本情報に加え、現場で働く従業員におすすめの作業着もご紹介します。

「職場における熱中症予防基本対策要綱」

熱中症は、高温多湿な環境で体温調節がうまく機能しなくなることで発生します。 主な症状には、めまい、筋肉痛、頭痛、吐き気、意識障害などがあり、重症化すると生命の危険を伴うため、十分な注意が必要です。

 

予防のためには、作業環境の管理、適切な休憩の確保、水分・塩分の補給、そして快適な作業服の着用が重要になります。

 

企業が熱中症対策を怠った場合は、『6か月以下の懲役または50万円以下の罰金が科される』予定であり、厚生労働省は省令を改正し、2025年6月に施行する計画です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250316/k10014750991000.html

 

本章では、厚生労働省のデータをもとに、基本的な熱中症対策について分かりやすく解説します。

作業環境の管理

熱中症予防の基本は、作業環境の温度や湿度を管理することから始めましょう。 最初に、WBGT(湿球黒球温度)値を測定し、その数値に応じた作業計画を立てることが重要です。

 

具体的には、WBGT値が28℃を超えると「厳重警戒」、31℃以上では「危険」とされており、この基準を超える場合は、必要に応じて作業を中断し、休憩に入るなどの対応が必要です。

【WBGT値の目安】
28℃以上…注意が必要
31℃以上…作業の中断を検討

※WBGT:熱中症予防を目的に提案された暑さの指標。気温の他、「湿
度」「ふく射熱」「風速」の要素を含む

参照:

https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php

 

休憩場所の確保

最近では自然と実施されていることも多いですが、作業現場の近くに冷房のある休憩所や日陰などの涼しい休憩スペースを確保しましょう。

 

氷や冷たいおしぼり、扇風機など、体を適度に冷やせるアイテムや、万が一熱中症が発生した際に備え、塩分が摂取できる飲み物を置いておくなど、適切な対処ができるよう準備しておくことも重要です。

水分・塩分の補給

喉が渇いていなくても、定期的に水分や塩分を補給することが重要です。 特に、暑さが厳しい工場現場や炎天下で8時間作業すると、約12Lの汗をかくと言われています。

 

そのため、作業前後や作業中は、のどの渇きを感じてからではなく、定期的に水分や塩分を摂取できるようにアナウンスをしましょう。

熱中症対策が施された作業着

具体的には記事の後半で紹介しますが、暑さが厳しい現場では、通気性の良い作業着や、送風機能のある作業服、クールベストなどの着用が推奨されています。また、直射日光下では、通気性の良い保護帽(クールヘルメット、防暑タレなど)の着用も必要でしょう。

 

参照:https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000628877.pdf

工場・建設など作業現場での熱中症対策

夏場の工場や建設現場は、気温と湿度の上昇により熱中症のリスクが高まります。 特に、風通しの悪い屋内作業や直射日光を浴びる屋外作業では、体温が上がりやすく、注意が必要です。

作業現場での熱中症対策

参照:https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000628877.pdf

 

工場や建設現場では、作業前に予め環境を整えることが熱中症対策の基本となります。

 

例えば、ミストファンや大型扇風機は、作業場の温度・空気の循環によって湿度を下げやすくなりますし、ペルチェや冷却ウェアを活用すれば、体温の上昇を抑えることができます。

 

事前に環境を整えるという視点では、休憩タイミングを決めておくことも重要です。 特に、気温が高くなる午後は45分に1回など、こまめな休憩を取り、涼しい場所で体を休めるようにしましょう。

 

設置が難しい作業場所も多いですが、可能な限り工場ではエアコンの効いた休憩スペースを確保し、建設現場ではテントやシェードを設置するのが理想的です。

運送業などトラック運転中の熱中症対策

長時間の運転では、エアコンを使用していても車内に熱がこもりやすくなります。そのため、定期的に水分や塩分を補給し、こまめに休憩を取ることが大切です。特に、アイドリングストップをする際は、車内の温度が急上昇するため、できるだけ涼しい場所で休憩を取るようにしましょう。

2025年最新|熱中症対策ウェア&アイテム

2025年モデルの熱中症対策ウェアは、従来よりも冷却効果が高く、作業環境に合わせて選べる種類が増えています。本章では、注目のアイテムを紹介します。

ペルチェクーラー搭載可!日傘遮熱ベスト

ペルチェクーラー アイスベスト

 

日傘遮熱ベストや半袖ブルゾンは、裏地のアルミコーティングによって、体感マイナス11℃まで落とすことができます。また、日差しの影響を抑えながら涼しさをキープできる仕様になっており、ペルチェクーラーと併用すれば、瞬時に-20℃まで下げることも可能です。

アイスベスト

アイスベスト

 

「アイスベスト&アイスパック3個セット」は、背中や脇のポケットに冷却パックを収納できるタイプのウェアです。作業服や空調の下にも着用できるので汎用性が高いです。冷却時間が長く、先ほど紹介した、日傘遮熱ベストや半袖ブルゾンと同じように、ペルチェクーラーと併用すればさらに涼しく過ごせます。

チタン加工ブルゾン

チタン加工ブルゾン

 

「チタン加工半袖・長袖ブルゾン」は、服の中に小型ファンを搭載した作業服です。首や背中上部、脇下に外気を取り込みながら汗を蒸発させることで、体温の上昇を抑えられます。
腰の部分に保冷剤が入るポケットもついているため、活用すればより涼しくなるため、作業に集中できます。

 

熱中症対策の作業着カタログをダウンロードする

 

まとめ

本記事では、熱中症対策の基本と2025年最新版の作業着について解説しました。

 

近年の気温上昇により、工場や建設現場、運送業などの職場では熱中症対策がこれまで以上に重要になっています。事前にWBGT値を測定し、適切な作業計画を立てるとともに、可能であれば冷房設備のある休憩スペースを確保することが理想的です。

 

また、必要に応じてペルチェクーラー、アイスベスト、チタン加工ブルゾンなど、作業環境に適した最新の熱中症対策ウェアの導入も検討しましょう。

 

熱中症対策で、暑さに負けない快適で安全な職場環境づくりを心掛けましょう!

熱中症対策の作業着カタログをダウンロードする